東日本大震災で被災した中小事業者を応援する「セキュリテ被災地ファンド」
http://oen.securite.jp/
の企画<【石巻・南三陸】旨いだけじゃない。被災地の課題を知る「漁師の鍋三昧」ツアー>に参加しました。
※ボランティア等ではなくJTBのツアー商品の形となっており、それなりの旅行代金を支払っております。
昼食交流会を終え、十三浜の皆さんと名残を惜しみつつお別れ。
再びバスに乗って南三陸町へ向かいます。
ちなみに、バスは岩手県交通さんでした。(運転手さん長時間の安全運転、有難うございました)
被災地方面へ観光旅行の際は、ぜひ地元観光バスもご活用ください!
日暮れ直前に到着したのは、「南三陸直売所 みなさん館」(宮城県本吉郡南三陸町歌津)。
町民が中心となり、自然豊かな南三陸の魅力ある地場の農産物や海産物を出品販売できる場として2012年に立ち上がりました。
「みなさん館」という名前には、(来店する)みなさんと被災地(みなみさんりく)を繋ぐ復興の拠点となるように、という願いが込められています。
ここで私たちを待っていてくださったのは、歌津小太郎(有限会社橋本水産食品)の千葉孝浩さんでした。
千葉さんは「みなさん館」を運営する夢未来南三陸の理事長でもあり、地元・歌津の復興に日夜奮闘されています。
歌津小太郎は、さんま昆布巻など「三陸で水揚げされる磯の宝たちを限りなく地元の人が食べている状態で都会に暮らすお客様に召し上がっていただくかを追求」してきた漁師の会社です。
東日本大震災では工場、自宅、事務所、倉庫2か所、車両4台が津波で全壊、流失した他、原材料と製品の委託保管先でした冷凍庫会社も全壊、流失しました。
歌津小太郎こぶ巻ファンド募集中
http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=a&fid=305
「震災直後は事業の再開は考えられず、地域の皆さんの力で事業をできていたので、1年間は地域のために働こうと思いました。
これまで、地場のもの地元で食べるように加工して都会の人に届けてきたので、まず地元の復興のお手伝いだと考えたのです。
1年経って、地元のみなさんとのつながりが深まったので、ようやく事業再開を決め、ファンドを申し込みました。」(千葉さん)
そのファンドの資金で着工された新工場。
ちょうど、工事の様子を見学することができました。
「ファンドの応援資金で目処がたち、工事の様子を見るとわくわくします。
3月に完成予定なので、ここで造った製品をなんとかお中元シーズンに間に合わせたい。」(千葉さん)
私たちも、わくわくしながら見守りました。
それから「みなさん館」に戻ってお買い物。
喉が渇いていたので、宮城県気仙沼市本吉町・農事組合法人モーランドの「自然モーランド牛乳」をいただきました。
地元産の新鮮なしぼりたて生乳を使用したて低温殺菌牛乳は、コクがありながら優しい味わい。
ゴクゴクと一気飲みして、さあラストスパート!
再びバスに乗り込むと、千葉孝浩さんの父君・小太郎さん(歌津小太郎の名前の由来)が挨拶に来てくださいました。
優しい笑顔の中に、漁師の力強さが垣間見えます。
そして、 「南三陸さんさん商店街」に到着。
2012年2月、宮城県南三陸町の志津川地区にオープンした仮設商店街には、福興をになう地元の事業者30店が軒を連ねています。
「南三陸に太陽がさんさんと輝くように」と願いを込めた福興市場(市を興して幸福になろう)。
こちらに出店されている、ファンド事業者の皆さんが集まってくださいました。
細工かまぼこ・揚かまぼこを製造するマルセン食品(ファンド受付終了)の三浦社長。
「1月から新工場が稼働し、現在12名のスタッフで稼働しています。皆様からの資金き貴重に使わせてもらっています。
揚かまぼこの製造が順調になると今度はは人手不足という新たな課題に直面していますが、とにかく立ち向かう。
売上は、震災前の6割まで回復しました。
震災の風化を感じてはいますが、地元から“本物”を発信し続けたい。
これからも走り続けるので、見守ってください。」
三陸の水産加工品を製造販売する山内鮮魚店(ファンド受付終了)の山内さん(社長の息子さん)。
「人材不足と原料不足に振り回された1年でした。
幸い、焼魚の真空パック製品がヒットし、順調に売り上げています。
それでも、震災前の3倍がんばらないと元に戻らない。
弊社の未来に投資していただいた皆様に感謝し、いっそう身を引き締めて再建へ歩みます。」
及善蒲鉾店(ファンド募集終了)の及川さん。
「ファンド募集開始後30日で資金が集まり、本当に驚きました。
おかげさまで商品提供も少しずつ増えてきています。
より多くの人にファンドに参加していただきたいと思っていましたので、出資者の皆様は500軒の新しいお得意様ができた!と喜んでいます。
震災直後は途方にくれましたが心機一転、昨年9月には隣町に新店舗をオープン、機械も買うことができ、ネット通販も始めました。
本当に皆様の支援に感謝しています。」
秋鮭を中心に水産加工を行う伊藤株式会社(ファンド募集終了)の伊藤さん。
伊藤さんは店舗を持たないため、わざわざ会いに来てくださいました。
「南三陸鮭ファンドが満額になり、1月から稼働しています。
ただ、お客さんが当初は2~3割しか戻ってこられなかったので、以前のように買っていただけるか?心配。
震災前以上にいいものを出すことで、お客さんを呼び戻したいと思っています。
幸い、前浜の漁師さんががんばってくれて銀鮭の養殖が再開したので、原料確保できました。
9月からは待望の秋鮭の加工も始まっています。
加工できることがこんなに嬉しいなんて…ファンドと従業員に支えられ、ひたすら前に進む1年でした。
来年はさらに新しい製品を開発します。今はまだ1次加工だけなので、消費者の皆さんに買っていただけるものを造ります。」
最後に、腕を組んで決意表明。
「我々は絶対負けません、めげません。
長い闘いが、これから始まります。
我々が復興・再建することが、亡くなった町民への最大の鎮魂だと思っています。
皆さんの応援を胸に秘めて、これからも前へ進みます。」
そしてツアー参加者は、商店街で盛大にお買い物し、またまた名残を惜しみつつ帰路に着きました。
ファンド募集は終了しても、それはスタートに過ぎません。
このブログを読んでいただいている皆様、どうぞ機会があれば現地へお買い物ツアー、よろしくお願いいたします。
で、私が買うたのは。
山内鮮魚店さんが企画し、被災地の蔵元と協力して発売された「地酒 復興祈願 南三陸」のラベルの清酒。
気仙沼市・男山本店の「陸前男山 特別純米酒」を連れて帰りました。
すっきりとした飲み口から、米の旨味と力強い味わいに、そして辛口な後味へと変わっていきます。
これに合わせる肴は…やはり山内鮮魚店さんのお魚でしょう。
お話にあった焼魚の真空パックの中から、「ぶりっこみそ焼き」をいただきました。
三陸産のイナダ(ぶりの子)を厳選し、 こだわりの製法で仕上げた焼魚は、 化学調味料や保存料不使用です。
そして、レンジか湯煎で温めるだけで食べられるから簡単♪
お味噌の香りが食欲をそそります。
脂も適度にのって、こりゃお酒が進みます。
下戸の方は、熱々ご飯にたまりませんよ、とフォローも忘れずに。
いまや、被災地の様子は断片的にしか報道されません。
それも駅伝の選手が被災して、とかお涙ちょうだい話ばっかしです。
現地で暮らしている人たちの様子は、ほとんど伝わってきません。
でもそれはまあ、責めてもしょうがない。
事実が知りたければ、自分が動くしかないのです。
現地に行ってお買い物をしたり、そこに地に足をつけて踏ん張っている人の話を聞くのが一番。
今回、その機会を作ってくださった三陸オーシャンの木村社長、被災地セキリュテファンドの関係者一同様、そしてツアーを安全に運営してくださったJTBさんに、大いに感謝いたします。
そしてまた、次の企画を心待ちにしております。
(この項終わり)
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「いけずな京女のwagamama日記」
本日は【アイス部会】ハーゲンダッツ ショコラルージュ
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